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武田薬品の長谷川閑史社長は、大阪の本社で開いた記者懇談会で、「米国でのアクトス販売に追い風が吹き、間違いなく07年度事業予想は達成できる」と太鼓判を押した。また、高脂血症薬「TAK‐475」など、新規化合物の開発が順調に進み、パイプラインの充実に全力を注いでいることを強調した。
長谷川社長は現況について、「07年度の業績予想達成は間違いない」とした上で、「主力製品の特許が切れる2010年問題は多くの製薬企業の課題となっているが、当社では高脂血症治療薬のTAK‐475、DPP‐4阻害の糖尿病治療薬SYR‐322の開発がPIII段階にあり、順調に進んでいる。早い時期に申請までこぎ着けて、承認を受け上市したい。パイプラインの充実には全力を注いでいる」と説明。欧州本部がスタートして、プレゼンス強化を図っていることについても触れ、「欧州のマーケット成長を上回る成長を実現していきたい」と抱負を述べた。