アスベスト疾患センターが実施した2006年度石綿(アスベスト)関連疾患健康診断の結果が公表された。それによると、石綿曝露の可能性がある受診者1万3202人のうち、職業歴から石綿(アスベスト)曝露があったと判断された1万1295人に胸部X線・CT検査を実施した結果、2356人に何らかの医学的所見が認められ、有所見率は20.9%に上ることが分かった。
労働者健康福祉機構が公表したもので、有所見としては、▽悪性腫瘍8例(肺癌7例、中皮種1例)▽石綿高濃度曝露により発生する石綿肺は94例▽肺側の胸膜の病変で、壁側の胸膜との癒着を伴うびまん性胸膜肥厚は46%▽石綿低濃度曝露でも発生し、石綿曝露の指標となる胸膜プラークは2202例””だった。