日本薬剤師会は、昨年12月調剤分および平成19年1月調剤分(全保険)の「保険調剤の動向」を発表した。12月調剤分では、分業率は58.3%(前年同期56.4%)、70%以上は従来の秋田(76.1%)、佐賀(74.9%)、神奈川(74.7%)に加えて、新潟が70.6%と4県となった。新潟が70%を超えたのは今回が初めて。
12月調剤分は、件数は4117万2989件(対前年比6.6%増)、処方せん枚数は5926万6358枚(5.2%増)、調剤点数は4166億3020万円(3.8%増)であった。
分業率が60%台は19県(前年同期17県)で、全体的に高率となった。なお、30%未満は福井(25.4%)のみだが、前年同月の22%より3ポイント以上増加している。
今年1月分については、処方せん枚数が対前年比99.5%と0.5ポイント減少、件数及び点数もほとんど伸びが見られなかった。分業率は56.7%と前月より減少、前年同月の55.6%に比べ1ポイントほど増加した。件数は3738万7389件、処方せん枚数は5106万8736枚、調剤点数は3615億7291万円であった。
都道府県別の分業率で70%以上は秋田、佐賀、神奈川の常連県で、12月に70%を超えた新潟は69.2%と大台を超えなかったものの高率を保った。