文部科学省は、「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の今年度選定結果を公表した。薬剤師の分野では、[1]東京大学の大学・NPO連携による子育て等での離退職薬剤師のための職場復帰・再教育プログラム(地域は関東、受講対象は学士)[2]北海道薬科大学の薬学教育6年制導入に伴う薬剤師学び直しのための教育支援プログラム(北海道・東北、学士)――の2件が選ばれた。
事業は、文科省が今年度からスタートさせた「再チャレンジ支援」の一環として行われるもの。大学等が産業界や関係団体と連携し、社会のニーズに応じた専門的・実践的な教育プログラムを開発・実施するなど、社会人が学び直しするための場を提供することにで、キャリアアップ、再チャレンジに結び付けることが狙い。今年5月から大学等に取り組みを募集してきた。
大学、短大、高等専門学校から全部で315件の応募があり、審査によって126件が選定された。分野別では、人文社会系66件、理工農系37件、医療系23件。医療系の中では、東京薬科大学による「出産・育児のため休職・退職した生命科学系研究者向けバイオキャリア講座の開発」(関東、博士・修士)も選ばれた。