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エステー化学は、8月1日から社名を「エステー」に変更し、新生エステーとして新たなスタートを切る。社名変更を前に、都内で「2007年秋の卸店説明会」が開かれ、今後の営業方針が説明された。集まった関東地区の卸店営業責任者100人を前に、小林寛三社長は、今期の目標として「グループ売り上げ500億円、エアケア市場シェア40%、衣類ケア市場シェア50%」を挙げると共に、「新社名、新ロゴマークのもと、全社員が一丸となって生活者から“愛される会社”を目指していきたい」と強調した。
昨年、創業60周年を迎えたことを契機に、4月には社長交代をはじめとした新体制を発足。来月から「エステー」に社名を変更する。小林社長は「“世にないことをやる会社”として、すべてを変えて次の成長に向けて進化していくんだという、強いメッセージと決意を込めた。この大きな節目を『第二の創業』と捉えている。今後も強みであるエアケア(芳香消臭)をコアビジネスとしてさらに強化すると共に、既存カテゴリーにとらわれることなく柔軟な発想で、生活領域全般で価値ある商品を提供していきたい」とした。第二次成長期の実現に向けては、効率化経営・成長に向けた事業経営・チームワーク経営の、三つの戦略を挙げた。
また、小林社長は今期の目標として、エアケア市場でのシェア40%を挙げたが「もう手の届くところまできている。“空気を洗う”という新しいコンセプトを立ち上げた『エアウォッシュ』ブランドは、今春の新製品(収納空間用、ミストプラス)が新規需要層を獲得し、マーケットの拡大に大きく貢献してきた。今夏一番の大型商品として新発売する『エアウォッシュトイレキューブ』は、トイレ空間に対する新たなニーズに応える画期的な商品であり、これら新製品でエアケア市場でのNo.1シェアを目指したい」とした。
衣類ケアに関しては、「今春も着実にシェアを伸ばし、目標であるシェア50%に近づいている。商品政策としては『ムシューダ』ブランドのさらなる強化を図り、新商品では『ムシューダ防虫カバー』に消臭効果をプラスした商品が注目される」(小林社長)としている。