抗体作製技術を強みに研究用試薬や臨床診断薬事業を手がける「医学生物学研究所」(MBL)は、デングウイルスに対して中和活性を持つ完全ヒト型抗デングウイルス抗体の開発に成功した。マウスやサルの動物モデルを用いた実験では、デングウイルス4つの異なる血清型全てで顕著な中和活性を示した。国内でのデング熱感染が広がる中、大動物を使った安全性試験、臨床試験の実施に向け、製薬企業への導出活動を進める方針。
デング熱は蚊を媒介して広がる熱帯性の伝染病で、国内で約70年ぶりに感染が確認された。数社が予防ワクチンの開発段階にあるが、現段階で治療法はない。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。