日本医薬品登録販売者協会(鎌田伊佐緒会長)は明年の登録販売者試験実施に先立ち、登録販売者の資格取得を目指す者、現薬種商で2009年以降に登録販売者の登録を希望する者を対象とした「準会員」の募集を8月から開始する。協会では今後、登録販売者の受験サポート、改正薬事法で求められる資質向上のための研修のほか、業務に必要な情報提供の支援、事業・経営支援など、登録販売者の職能向上と社会的地位の向上のための事業を行っていくとしている。
会員対象は、▽登録販売者の資格試験を目指す者▽登録販売者への登録を希望する薬種商(以前に薬種商を営んでいた者を含む)▽承継者試験の合格者▽置き薬(配置薬)業者▽その他医薬品の製造・流通・販売に関わる者――とする。「正会員」は登録販売者の資格を有する者が条件となるため、当面は全員が準会員となるが、登録販売者に登録され次第、正会員に移行する。年会費(税込み)は正会員が3600円、準会員が1200円。
今後の運営及び事業方針について内藤隆専務理事は、「所属する団体にかかわらず、資格者(登録販売者)のあらゆる拠り所となるような形で進めていく。登録販売者へのサポートは、あらゆる合理的手段を用いて徹底かつ強力に実施していきたい。また店舗開設者の事業、特に個店で事業展開している会員を強力に支援していく計画だ。まずもって会員となった人たちの職能的、事業的メリットを最大限・最優先にする事業を進めていく考えだ」としている。
協会会員の主な特典としては、「登録販売者の受験対策支援」として、▽受験用テキストと問題集の提供(実費有償)▽模擬試験の実施(同)▽試験直前講習会の実施(同)▽受験手続きに関する解説・指導などを含めたアドバイス(無料)▽専門学校などを活用した全国の登録販売者受験対策の教育支援(実費有償)””など。
「継続教育に関する支援」として、▽各種継続研修・セミナーの実施(実費有償)▽継続研修履歴の証明書発行(無料)▽会報の発行(無料)””など。このほか、団体加入による各種保険の低価格での提供、専門家のアドバイスや専門分野の最新情報の提供(無料)などのサポートも用意する。
個人経営者、個店への支援(4店舗以下の加入条件あり)にも注力していく計画で、「経営合理化・効率化を図るための各種システム、サポート等をローコストで提供するなど、経営改善・事業発展を支援していく。将来的には共同仕入れによる低価格化も支援できればと考えている」(内藤専務理事)とのこと。
協会事務所は東京都港区虎ノ門1の1の12、虎ノ門ビル505号(日本薬業共同事務所内)、電話03・5510・9121。
- 【日本医薬品登録販売者協会】9月から本格的活動を開始‐今年度中に準会員405万人を登録
2007年12月19日