臨床研究は公正、透明さ必要
厚生労働省の二川一男医政局長は6日、専門紙の共同会見で、製薬産業に関して「政府の成長戦略に期待される重要産業と位置づけられており、もっと国際競争力のあるものにしていくことが大切」と産業振興に意欲を示す一方で、相次ぐ臨床研究不正に言及。「製薬産業の発展のために臨床研究は欠かせない。重要な成長分野だからこそ、公正性、透明性が絶対的に必要」と述べ、法制化を含めた臨床研究のあり方を真剣に検討していく姿勢を示した。
二川氏は、安倍政権が成長戦略に期待される産業に医薬品を大きく位置づけているとの認識を示しつつ、2004年から06年まで経済課長を務めた経験を挙げ、「当時から製薬産業は知的集約型であり、まさに日本にぴったりの産業だと思っていた。国際競争力を持っている医薬品も多く、今後もそういう製品を生み出せる素地を持っている」と指摘。「日本の製薬産業をもっと国際的な競争力のある産業に育成していくことが重要」と強調した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。