厚生労働省は、アジア地域における医療材料価格等の調査結果を、中央社会保険医療協議会保険材料専門部会に報告した。実地調査したのは韓国、タイ、フィリピンの3カ国で、価格を単純に為替レートで比較した場合、いずれも日本の方が高いものの、購買力平価では必ずしも、日本が高いとは言えない状況だった。
調査したのはペースメーカー、PTCA、冠動脈ステントなど、内外価格差が指摘されている医療材料の取引価格。さらに、各国の流通システム、薬事審査体制、付帯的サービス”などについてもヒアリングを行った。
ペースメーカー、PTCAカテーテル、冠動脈用ステントセットなどの取引価格をみると、単純に為替レートで日本円に換算し比較した場合、日本の価格の方が高い傾向がみられた。しかし、購買力平価で比較してみると、日本の方が必ずしも高いというわけではないことも分かった。