協和発酵キリンは11日、腎性貧血治療剤「ネスプ」に関する札幌東徳洲会病院による医師主導臨床研究をめぐり、社員がプロトコル作成や臨床検査結果の入手・データ解析に関与し、一部患者の個人情報を保管していた問題で、外部専門家による調査の結果と再発防止のための提言を公表した。事実関係は同社の社内調査と大きな齟齬はなかった。
社内調査委員会は、公正競争規約との関係については、奨学寄附金や労務提供が正常な商慣習に照らして適当と認められる範囲を超えたものと判断し、「景品類の提供に当たる疑いが強い」とし、臨床研究の公平性を害するおそれがある段階に至っていると「認められる」との考え方を示した。
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