佐藤製薬は、非ステロイド系消炎鎮痛成分アルミノプロフェンを配合した内服薬「ルミフェン」(要指導医薬品)を8日から新発売した。一般的な鎮痛剤は、シクロオキシゲナーゼ(COX)の作用を阻害し、プロスタグランジンの産生を抑えることで痛みを鎮めるのに対し、アルミノプロフェンはCOXとホスホリパーゼA2の作用をダブルで阻害する、OTC医薬品で唯一の“ダブルインヒビター”が特徴。つらい関節痛、腰痛、肩こりなどの痛みと炎症をダブルで抑える。
「ルミフェン」の有効成分アルミノプロフェンは、胃粘膜を保護するプロスタグランジンを抑制しにくいCOX‐2選択性の高い成分であり、胃に負担をかけずに効果を発揮するのも特徴。また、同成分が関節痛に効く理由として、関節にとどまって効くことがある。関節液に長時間貯留するので、つらい関節痛に対して効果が持続する。
同社では新製品「ルミフェン」に関して、「コンドロイチン製剤やビタミン剤との併用が可能なので、プラスワン提案が可能。雨の日に急に痛くなった関節の痛みを何とかしたい、スポーツ時にひざや腰が痛くなってしまったなど、効き目の速さを求める人への新たな選択肢として、よりハイレベルなセルフケアを提供できる製品」と期待を示す。
また、同品は飲んで効くタイプの関節痛・腰痛薬であり、外用剤のようにニオイや見た目が気にならない。内服薬なので全身の痛みに効果を発揮し、痛み部位が幅広い人(両膝、腰、肩など複数箇所に痛みがある)に適しており、これまで胃への負担が気になって内服薬を服用することに抵抗があった人にも紹介しやすい。炎症性の痛みにもよく効くので、のどの痛みを改善したい人にも適している。
1錠中にアルミノプロフェン200mgを配合。症状が現れた時、成人(15歳以上)1回1錠を、なるべく空腹時を避けて服用する。通常1日2回までだが、再度症状が現れた場合には3回目を服用できる。服用間隔は4時間以上置くこと。税別希望小売価格は12錠1200円。
「ルミフェン」は要指導医薬品であり、同社では店舗での情報提供ツールや薬剤師向け説明会の実施など、適正使用のための支援を充実していくと共に、「POPなどの各種販促ツールを活用した店頭展開の支援、さらには雑誌広告、ルミフェン専用のウェブサイトの開設など、生活者に向けた製品情報を積極的に発信していく」とする。