厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議は24日、H7N9型鳥インフルエンザワクチンの臨床試験を実施する方針を了承した。国内非臨床試験の結果、H5N1ワクチンに比べて発熱傾向が見られたものの、安全性が認められたと判断。国内のパンデミックに備え、早ければ7月末にも第I/II相試験として、医師主導治験をスタートさせる予定だ。
厚労省は昨年、H7N9型鳥インフルエンザが今後パンデミックを起こす可能性が否定できないことなどから、ワクチン製造に着手することを決定。これまで実施した国内非臨床試験の結果、マウスとカニクイザルによる免疫原性試験では、H5N1ワクチンと同程度の免疫が得られた。一方、ウサギによる発熱試験では複数の試料で発熱が見られ、H5N1ワクチンと比べて発熱傾向にあった。
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