
新感覚のリップクリーム「ChuLip(チューリップ)」
ロート製薬は、ドーム型容器を採用した新感覚のリップクリーム「ChuLip(チューリップ)」(カテゴリーは化粧品)を、8月9日から全国の薬局・薬店で新発売する。球状のリップクリームで、広い面積が唇に当たることで、上下の唇を一度で塗ることができる。唇に当てて、コロコロとマッサージすることもでき、潤ってふっくらとした唇に導く。6種類のフレーバーがあり、同社では「五感」で楽しめる製剤設計を特徴に挙げており、「視覚(見た目の可愛さ)、触覚(塗り心地)、嗅覚(香り)、味覚(保湿剤スクラロース配合)、聴覚(チュ!と聞こえるような塗り方)で楽しみながら塗るという、リップの新しいスタイルを提案していきたい」とする。
同社は1975年に「メンソレータムリップ」を発売以来、リップクリームのトップメーカーとして約40年間研究開発を重ねてきた。83年の「薬用キャンパスリップほそみ」では、リップをおしゃれアイテムとして定着させ、87年の「メンソレータム薬用リップオンリップ」は日本初のジェリー状リップで、口紅の下地としての使用方法を定着させるなど、世の中の女性たちに新たなトレンドを提供してきた。
ドーム型容器を採用した球状リップ「チューリップ」は、同社として初めての“球状リップ”への挑戦でもあり、ある程度の硬さをもたせつつ、滑らかな使用感を実現するために検討を続け、処方検討は200以上に及んだという。軟らかさや融点の異なる成分をうまく組み合わせることにより、球状をしっかり保ちながら、唇の上でとろけて伸びる使用感と、高い保湿力を併せ持つ製剤が生まれた。新採用のドーム型容器についても同様に、相当数の試作を繰り返し完成したという。

球状リップで、上下の唇を一度に塗ることができる
開発を担当した同社マーケティング企画部の贄川栄美氏は「新型リップのメリットは表面積が500円玉サイズあり、一塗りで上下の唇を一気にカバーできる。容器は手に吸い付くような触り心地のいいエラストマーを使用、愛着が湧くようなデザインで、インテリアとして置いても楽しめるような、ファッション性のあるデザインとした」とする。
吉野俊昭社長も「ここ数年、リップクリーム国内市場は数量、金額も安定した状況で推移しており、41%のトップシェアをキープしている。今回の商品のような目新しく魅力のある商品を提供することで、さらにシェアを拡大したい」と強調する。
フレーバーは、パリやニューヨーク等、都市をイメージする特徴的な6種類(スイートベリー、パワームーブメント、魅惑のネオンハニー、リフレッシュピール、アクアマリン、エレガントローズ)を揃えた。いずれもオープン価格だが、店頭売価は税込み598円くらいを想定する。10~20代前半の女性をメインターゲットに、初年度で150万個の販売を目指す計画という。