大塚製薬は短時間作用性β2刺激剤「メプチン」(一般名:プロカテロール塩酸塩水和物)の12製剤目となるドライパウダー式吸入剤「メプチンスイングヘラー10μg吸入100回」を7月2日に発売する。手のひらサイズで、喘息やCOPDの患者が発作時に素早く吸入できるのが特徴だ。
メプチンは喘息発作時に広く使用され、大塚製薬は1980年の発売から7剤形を開発。スイングヘラーは2005年に発売したクリックヘラーの改良型で、2月に承認を取得している。
エアゾール型と異なり、薬剤の噴霧と吸い込むタイミングを合わせる必要がない上に、吸入前に本体を振らなくてもよいなど操作が簡単で、小児や高齢者でも使いやすく、ワンプッシュで1吸入分の薬剤をセットできる。ドーズカウンターも装備している。小型で携帯にも便利な容器になっており、外装ケースがなくても容器とキャップを一体化しているため防湿機能にも優れている。
喘息発作に対する対症療法剤で、使用は発作発現時に限定し、通常、成人は1回20μg(2吸入)、小児は1回10μg(1吸入)を吸入する。年齢や症状によって適宜増減する。