厚生労働省は、未承認薬使用問題検討会議の検討結果を受けて、国内で治験準備中あるいは実施中の医薬品に関する情報をホームページで公開している。これまでの検討結果をリスト化したもので、既に承認された以外のものが紹介されている。内容は次の通り。
◇開発企業を募集している医薬品
・フォスフェニトイン:対象疾患=てんかん様重積症ほか
・ペグアスパラガーゼ:急性リンパ芽球性白血病
・ストレプトゾシン:膵島細胞癌
・システアミン:シスチノーシス(シスチン蓄積症)
・ベタイン:ホモシスチン尿症
◇国内で治験準備中、または実施中の医薬品
・アレムツズマブ(治験依頼者=日本シエーリング):対象疾患=B細胞性慢性リンパ性白血病
・タルク(準備中):悪性胸水
・デシタビン(ヤンセンファーマ):骨髄異形成症候群
・ダサチニブ(ブリストル・マイヤーズ):成人慢性骨髄性白血病、成人急性リンパ性白血病
・イデュルスルファーゼ(ジェンザイム・ジャパン):ムコ多糖症II型(ハンター症候群)
・スニチニブ(ファイザー):消化管間質腫瘍(イマチニブ耐性)、進行性腎細胞癌
・デフェラシロックス(ノバルティスファーマ):輸血による慢性鉄過剰
・ポサコナゾール(シェリング・プラウ):侵襲性真菌感染症
・レナリドミド(セルジーン):骨髄異形成症候群による貧血
・コニバプタン(アステラス製薬):低ナトリウム血症
・ニチシノン<NTBC>(スウェーデンオーファンインターナショナル):遺伝性高チロシン血症I型
・ネララビン(グラクソ・スミスクライン):T細胞性急性リンパ芽球性白血病、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫
・フェニル酪酸ナトリウム(ノーベルファーマ):尿素サイクル異常症
・オクスカルバゼピン(ノバルティスファーマ):てんかん部分発作
・ガルスルファーゼ(アンジェスMG):VI型ムコ多糖症
・クロファラビン(バイオエンビジョン・ジャパン):小児急性リンパ性白血病
・セツキシマブ(メルク、ブリストル・マイヤーズ):転移性結腸・直腸癌
・ジアゾキサイド(シェリング・プラウ):高インスリン血症による低血糖症
・サリドマイド(藤本製薬):多発性骨髄腫(既治療で効果不十分な場合)