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「食」の品質管理

2007年07月04日 (水)

◆ミートホープの牛肉ミンチ虚偽事件は、経過と共に新たな加工肉偽装や賞味期限改ざん等が日常的に行われていたことも発覚した。雪印、不二家などの不祥事も記憶に新しいだけに、業界全体にこの体質が蔓延していると勘ぐりたくなる
◆事件の背景にあるのは「業界の過当競争と安い品を望む消費者」だと、当事者である社長は表現する。食肉に限らず食品流通業界では「良い品を安く」であるはずの競争が、「安い品は粗悪でも仕方がない」に変貌しつつあるのだろうか
◆一方、GMP基準に則った医薬品製造工程では、原料も含め偽装工作は、あり得ない。生命に直結する商品である医薬品は、品質確保の面で、応分のコストを費やすことが制度として求められている。これは他業種にはない誇れる部分だ
◆やはり、一定の品質を保つには一定のコストが必要だ。問題は、それをどこに転嫁するかという点。ただ、転嫁できないツケが消費者に回ってきたのではたまらない。「食」の品質管理、そしてその監視体制についても真剣に議論すべき時期に来ている。



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