厚生労働省「インフルエンザワクチン需給検討会」は6月28日、今年度のワクチン需要予測とワクチンの安定供給対策をまとめた。今冬のワクチン需要を1940万本02080万本と推計した。また安定供給対策としては、医療機関からの過剰注文を防ぎ、卸売販売業者が保有する在庫の流動性を高め、仮需から実需への転換によるワクチン偏在の解消を目指していく。
昨シーズンの需要は、2150万本02280万本と予測されたのに対し、2518万本が製造された(3月末時点)。そのうち医療機関で使用されたのは1877万本で、前年同時期と比べると、55万本(2・8%)の減少であった。医療機関からの返品数は製造量の6・2%に当たる157万本で、前年度の4・6%に比べて多かった。未使用のワクチンは約640万本あった。