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【第一三共】ニモツズマブ、肺癌PIIIを中止‐抗癌剤開発で苦境が続く

2014年05月01日 (木)

 第一三共は、肺癌を対象とした抗EGFR抗体「ニモツズマブ」の国内第III相試験を中止すると発表した。ニモツズマブと同時化学放射線療法との併用療法で、治験関連死4例が見つかり、独立データモニタリング委員会から試験中止を勧告された。胃癌を対象した国内第III相試験は継続する方向。重点領域の癌領域では、Met阻害剤「チバンチニブ」の非小細胞肺癌適応に続く後期段階での開発中止となる。

 今回中止したのは、切除不能な局所進行肺扁平上皮癌患者の一次療法として、ニモツズマブと同時化学放射線療法との併用療法を、プラセボ併用群と比較検討する多施設共同二重盲検無作為化並行群間比較試験。非小細胞肺癌の中でも、EGFRの発現レベルが高い扁平上皮癌をターゲットに、標準治療の根治的放射線照射との併用療法を検討していたが、ニモツズマブとの因果関係が否定できない死亡例が認められた。臨床開発入り当初は、2018年の国内申請を目指していた。


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