|
病院薬剤師の業務および人員配置の実態調査結果が、26日に開かれた「病院における薬剤師の業務および人員配置に関する検討会」で報告された。実態調査では、薬剤師の人員が多い病院ほど、医療安全対策や患者への服薬指導といった業務が充実していることや、24時間対応には10人以上の薬剤師が必要なことなどが明らかになった。
調査は、日本病院薬剤師会が委託を受けて行ったもので、06年6月分のデータとして4714施設から回答が寄せられ(回答率70・32%)、うち集計可能であった4474施設について解析された。
その結果によると、▽注射薬の処方せんによる調剤▽医療の安全確保のための処方鑑査の充実▽癌化学療法への関与▽患者情報に基づく服薬指導と薬学的ケアの実施(病棟における医薬品関連業務への関与)▽夜間休日における薬剤師の勤務体制▽入院患者の持参薬管理””など、いずれの項目でも、病床規模や薬剤師数が多いほど実施率が高い傾向となった。
特に夜間では、薬剤師数10人以上の施設では7割以上が24時間対応しているのに対し、9人以下の施設では1割未満に落ち込むなど、24時間対応には最低でも10人以上の薬剤師が必要なことが明らかになった。