スピードアップ図り負担も軽減
「FAX箋太郎」は、分業率が30%に満たなかった1997年に発売を開始。患者が処方箋を受け付ける薬局を探すのに苦労することが希ではなかった時代から、日本システムプロジェクトにより販売・メンテナンスが続けられている。他社に比べ使い勝手が良いことから、全国の薬剤師会、医療機関へ支持が広がり、医薬分業を支えている。2013年11月、同社は全国からの支持、多くの新製品リリースの依頼を受け、次世代機の新「箋太郎」をリリースした。
従来機能をそのままに、[1]処方箋受信システム[2]インターネットFAXという新たな二つの機能により、FAXコーナーのコストダウンが図られた。FAXコーナーを運営する多くの地区薬剤師会の負担軽減に大きく貢献しそうだ。
FAX受信する薬局側では、処方箋受信システムあるいはインターネットFAXのいずれかを選択できる。インターネットFAXはインターネットFAXサーバーを介し複数薬局に同時に送信できるため送信料は1枚当たり6・0円(従来8・5円)にコストダウンした。
処方箋受信システムは、各薬局のパソコンへ処方箋を直接送信する。パソコン上での内容確認は魅力だ。送信料は0円、しかも受信システムは無償提供される。
従来はアナログ回線の送信のため、送信側や受信側の回線事情により一定時間がかかっていたが、いずれのシステム(受信アプリ)も、アナログ回線を使用しないため即時受信が可能と、スピード面でも大きく進化した。
また、タッチパネルの画面も改良された。4日間先まで薬局営業時間を表示、ジェネリック医薬品を希望する患者のために「ジェネリック希望」ボタンの表示設定も可能となったほか、操作画面を一新。ユニバーサルデザイン化が図られ、色弱患者用の画面製作により、見やすい画面を実現。車椅子に座ったままで操作もできる。
日本システムプロジェクト
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