医療ミスに関して80.8%もの人が不安に感じていることが日経BPと日経BPコンサルティングが運営する情報ポータルサイト「SAFETY JAPAN」の調査で分かった。
調査は4月上旬、日経BPコンサルティングのWeb調査で実施したもので、回答数は406件。回答者の性別は男性78.3%、女性20.7%。
医療ミスに対する不安を感じるかを尋ねたところ、「非常に感じる」が24%、「まあ感じる」が57%で、合わせて81%が不安を感じると回答。あまり感じないの4.2%を大きく上回った。また、自分自身または家族や知人といった身近な人が、医療ミスによって被害を受けたことがあるかどうかを尋ねたところ、26.4%が「あった」と回答し、回答者と身近な人が医療ミスの被害を受けたのは4人に1人の割合に達していることが分かった。
意見欄に自由な意見を求めたが、それをみると、「服薬量の指示にミスがあった経験がある。劇薬だったが、自分で服薬量を調べていたので、間違いではないかと申し出て看護婦が気づいて事なきを得た。医療ミスから自身を守るためには、病院に頼りっぱなしではなく、自分で守る気持ちが必要であるが、一方、患者が気づく程度のチェックが行われない医療体制には問題が多い」(60歳以上、男性)など生々しい意見もあり、調査結果を見る限り、医療事故への関心の高まりと身近なところでも実際に起きている現状が浮き彫りになった形だ。