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【医薬人材サービス活用法】ユニヴ

2014年02月28日 (金)

「お仕事ラボ」を開催‐学生と採用担当が対話

 薬剤師を中心に医療系人材の紹介業を手がけるユニヴは、2010年から薬学生と法人をマッチングさせる就職活動支援サイト「ファーネット」(http://www.pha-net.jp/)を立ち上げている。現在、新卒採用に取り組む地域密着型の中小規模の薬局や病院など、薬学生向けの就職サイトとしては最多の約600法人の情報を細やかに紹介。昨年12月と今月上旬には、薬学生と地域の薬局、病院が膝をつき合わせる合同説明会「お仕事ラボ」を東京、名古屋、大阪の3会場で実施するなど、他社にない特徴を打ち出している。

7割のネット登録目指す
吉田氏

吉田氏

 同社ファーネット事業部リーダーの吉田智博氏は「ここ数年、薬学生が就職先を選ぶ際の条件として給料よりも勤務地を重要視する傾向がある」と語る。一方で、「都市部と違い、地方の薬局や病院では薬学生の新卒採用が難しいとの声も多い。そうした両者のニーズをファーネットや、それを通じた合同説明会開催でマッチングさせていくことが当社の果たす役割になる」という。

 薬学生に対するコンタクトとしては、大学内での広報活動をはじめフェイスブックなども活用してファーネットの紹介を行い、登録した学生に対してメールマガジンなどでフォロー。さらに大学での就職説明会などで積極的な活用を促すといった取り組みを継続しており、毎年3500人強の薬学生が登録するに至っている。

 「ファーネット」には地域に焦点を合わせた細やかな情報を掲載。薬局の場合、全店舗の名称や所在地は、一覧で表示可能である。各薬局の「ピックアップ店舗情報」として、薬局外観や店舗内の写真、営業時間、店舗従業員数、処方箋受付枚数、処方箋発行機関、薬局形態、応需科目などの情報を載せている。

 実際にどんな店舗で働くことになるのか、OG、OBの声も取材して掲載するなど、学生もイメージしやすい中身となっている。職種や事業形態、勤務地、エリア別など様々な切り口での検索も行える。薬学生は気になった法人へのエントリーや説明会への参加を「ファーネット」上で申し込む。法人から薬学生に連絡が入り、その後の就職に向けた調整が進められるという流れだ。

 ファーネットの延長線上にある「お仕事ラボ」では、通り一遍の会社説明ではなく、学生と採用担当者が納得のいく対話ができることをコンセプトとして開催した。地域の中小薬局や病院の場合、大手ほどの労力を採用活動に割くことができないところが多い。また、学生も大手グループだけでなく、地域密着型の薬局や病院にも興味を示す傾向があるものの、話を直接聞ける場所がないといった切実な問題もあるようだ。「お仕事ラボ」では、両者をマッチングすることで、学生側・採用側の両面から高い評価を得ている。

 吉田氏は「中小薬局や病院では、採用ノウハウの蓄積がなく、求人に苦労しているところが多いが、薬学生の新卒採用に注力しようと考えているところは増えている」という。そうした先に対し、ファーネットを通じての支援や、具体的な会社説明会などの資料作成支援や学生採用マニュアルの提供など、同社独自の採用活動のサポートも展開する。今後の展望について吉田氏は、「将来的にはファーネットの登録者を、全国の就職活動年次の学生の7割程度までは目指したい。また、合同説明会の開催エリアも広げ、薬学生の就職の悩み相談イベントなども随時開催していきたい」と展望している。

ユニヴ
http://www.univ.co.jp/index.php



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