初年度2000万円
日本薬学会は、薬学部6年制の大学院博士課程(4年制)に進学する大学院生を支援するため、新たな基金制度「長井記念薬学研究奨励支援」を立ち上げることを理事会で決めた。返済義務のない奨学金として、来年4月からの制度開始を視野に入れる。28日に準備委員会の初会合を開き、具体的な検討を始める。事業規模は、初年度で2000万円、制度開始3年後に6000万円を目指し、6年制大学院博士課程に進学する全国の薬学部大学院生を総合的に支援したい考えだ。
薬学部6年制の大学院4年制博士課程がスタートしたが、これまで基礎研究能力の低下が危惧され、文部科学省の「薬学系人材養成のあり方に関する検討会」等でも、薬学部に併設される薬科学科(4年)+大学院博士前期課程(2年)+博士後期課程(3年)とは違い、6年制博士課程にふさわしい教育・研究が実施できるかどうか懸念が示されてきた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。