東京都福祉保健局は8日、医薬品成分(脱N”メチルシブトラミン)を含有する健康食品を発見したことを公表した。個人輸入した消費者が、品川区に相談したことから発覚したもの。
今年3月末に痩身効果を目的として個人輸入した健康食品について、都の健康安全研究センターで検査したところ、「脱N”メチルシブトラミン」が検出された。都がこの物質について、医薬品の該当性を厚生労働省に照会したところ、医薬品成分に該当する旨が回答された。
医薬品成分を検出した製品は、商品名「ゴールドメダルウルトラスリム”60」で、製造元はアメリカの「Los Angeles Supplement」。検査結果によれば1カプセル中「脱N”メチルシブトラミン」が26mg検出された。
「脱N”メチルシブトラミン」は国内外で医薬品として承認前例のない成分だが、海外で医薬品として使用される「シブトラミン」と同様の作用を有すると考えられる。そのため血圧上昇、心拍数増加、頭痛などの健康被害を発生する恐れが否定できない。都では当該製品を使用している人に対して、直ちに使用を中止し、健康被害が疑われる場合には速やかに医療機関を受診するよう、呼びかけている。
都の対応としては[1]品川区および個人輸入代行業者を管轄する千葉県庁に情報提供[2]福祉保健局ホームページに製品名などを掲載し、都民に危険性を周知[3]関係団体へ注意喚起のための情報提供””などを実施している。