日本薬剤師会は7日、「2006年度9月分保険調剤の動向(全保険分)」を取りまとめた。処方せん受け取り率(分業率)は、54.8%で1.9ポイント増加。調剤金額は3632億3007万円(前年同月比3.2%増)、調剤件数は3729万5190件(6.6%増)、処方せん枚数は5266万9594枚(4.8%増)と、3指標のいずれも増加していた。
都道府県別では70%台が秋田(72.4%)、佐賀(70.4%)、神奈川(70.1%)の3県。60%台が新潟(67.0%)、宮城(66.4%)、東京(65.5%)、沖縄(64.1%)、北海道(63.8%)、宮崎(62.5%)、岩手(61.8%)、青森(61.7%)、千葉(61.5%)、福岡(60.6%)の10都道県であった。
各指標の動向をみると、8月にやや落ち込んで、9月に回復するという例年の傾向とほぼ一致している。また、処方せん枚数が対前年割れ数が対前年割れしたのは鳥取の1県のみで、その他の県は微増していた。一方、調剤金額をみると、鳥取のほか青森、秋田、山形、長野の5県で対前年を割り込む形となっている。