日医工は、子会社の小林薬学工業のOTC(一般用医薬品)事業を、OTCメーカーの新新薬品工業(富山県富山市、社長布目荘太氏)に譲渡すると発表した。また、ドリンク剤を中心に製造を行っている南砺工場(富山県南砺市)を、OTCメーカーの協和薬品(富山県富山市、社長松本臣市氏)に譲渡することも明らかにした。これで日医工はOTC事業から撤退し、主力の医療用ジェネリック薬事業に集中することになった。
譲渡先と基本合意に達したもので、いずれも譲渡額は非開示。
小林薬学工業は2000年に連結子会社化してOTC事業を行ってきた。2006年11月期売上高は24億4000万円で、うち35%が今回事業譲渡の対象となるOTC、ヘルスケア製品。6月にも譲渡契約を締結し、数カ月かけて承認権などを承継する。
医療用薬事業は日医工が引き継ぎ、11月までには小林薬学の解散決議を行うとしている。南砺工場の譲渡実施時期や条件は今後協議する。