京都大学病院は10月3日から、院外処方箋への検査値の表示を開始する。院外処方箋を発行する全ての外来患者を対象に、腎機能や副作用などの指標になる13項目の検査値を院外処方箋の下部に表示している。院外処方箋を応需する薬局薬剤師に、必要最低限の検査値が確実に伝わる仕組みを構築。腎機能に応じた投与量の適正化や副作用の早期発見など、薬局薬剤師にその役割を十分に発揮してもらい、医療の安全性を高めたい考えだ。
昨春、診療録等の記載上の注意事項が改正され、院外処方箋の大きさの制限は、従来の「A5とする」から「A5を標準とする」へと緩和された。これを受けて京大病院は今年4月から院外処方箋の様式を、A5よりひと回り大きいA4サイズに変更。処方内容が1枚に収まるように処方欄を拡大したほか、使用期間を明示。増えたスペースを生かして来月から、院外処方箋の下部に検査値を載せるようにした。
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