再生医療の臨床応用を進めて実用化につなげる「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」のキックオフシンポジウムが、このほど都内で開かれ、再生医療研究の第一人者らが研究の進捗状況について講演した。パネルディスカッションでは、iPS細胞を用いた場合に生じる造腫瘍性リスクへの対応や、今後の臨床応用の方向性について意見を交わした。
京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏は、再生医療で問題とされるiPS細胞の癌化リスクについて、「樹立したiPS細胞の中から最良のクローンを選別する手法は構築されてきており、癌化のリスクは格段に下がっている。さらにリスクを下げるためには、純度の高い目的細胞に分化誘導させる技術が大事になる」と指摘。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。