ゼリア新薬とアステラス製薬は6日、世界初の機能性ディスペプシア(FD)治療剤「アコファイド錠100mg」(一般名:アコチアミド塩酸塩水和物)を発売した。ゼリア新薬が創製したもの。疾患啓発、早期の市場構築、製品価値の最大化を目的に2社で共同販促する。
FDは食後の膨満感、早期満腹感、心窩部痛などの消化器症状が見られるものの、原因となる器質的疾患が見当たらない疾患。原因は解明されていないが、食物の胃から小腸への排出の遅延が密接に関連していることが分かっている。
アコファイドは消化管運動に関与する神経伝達物質アセチルコリンの分解酵素である末梢のアセチルコリンエステラーゼを阻害し、胃運動の低下、胃からの食物排出遅延を改善させる。
通常、成人には1回100mgを1日3回、食前に経口投与する。薬価は1錠36・20円。