
ノバルティスファーマは、外用鎮痛消炎剤「ボルタレンACシリーズ」のテープ剤、ゲル剤、ローション剤をリニューアルし、新たに「ボルタレンEXシリーズ」(第2類医薬品)として1日から新発売した。いずれも従来品(ACシリーズ)の使用感を、より高めたもの。なお、「ボルタレンACローション」については、ニオイが気にならないタイプを求めるニーズもあることから、継続発売することとし、これによりボルタレンシリーズは、「EXテープ」「EXテープL」「EXゲル」「EXローション」と、「ACローション」の3剤形、5製品、8規格となった。
ボルタレンシリーズの有効成分であるジクロフェナクナトリウムは、1965年にスイスのチバガイギー(現ノバルティスファーマ)が開発。74年には世界に先駆け、日本で医療用医薬品の「ボルタレン錠」として発売され、医療の現場で長年にわたって優れた鎮痛・抗炎症作用が高く評価されている。
09年4月に、第1類医薬品の「ボルタレンACシリーズ」としてテープ、テープL、ゲル、ローションの3剤形、4製品が発売され、医療用と同じ成分のボルタレン製剤という新たな選択肢を、痛みに悩む多くのユーザーに提供してきた(なお、同シリーズ全製品は今年の4月28日に、第2類医薬品に移行している)
新登場となった「ボルタレンEXテープ」(7cm×10cm)と「ボルタレンEXテープL」(10cm×14cm)は、粘着性を高め、貼りやすく、剥がれにくくなると共に、貼り直しやすい基材を使用し、より使いやすくなった。EXテープは、購入しやすい7枚入り(税込み希望小売価格980円)、14枚入り(1680円)、21枚入り(2480円)、EXテープLは7枚入り(1690円)のラインナップが揃っている。
「ボルタレンEXゲル」と「ボルタレンEXローション」は、L‐メントールを配合し、清涼感と効果感を高めたクールタイプにリニューアル。EXゲルは25g1280円、50g1980円、EXローションは50g1580円。また「ACローション」は50g1580円。
なお、同社では10年10月に全国の20~60歳代の男女600人にアンケート調査を実施したが、それによると外用鎮痛消炎剤に対する期待として、最も高かったのが「鎮痛効果」の91・0%で、このほか「即効性」68・7%、「使いやすさ」48・8%が上位3位を占めた。
今回、ジクロフェナクナトリウム配合で、腰・肩・関節などの痛みに優れた効果を発揮するボルタレンシリーズが、使用感や価格など生活者のニーズに一層対応できるようになったこと、さらには今春から全製品が第2類に移行したことで購入できる店舗も広がったことも合わせ、同社では「痛みに悩む患者さんの求めに応えると共に、セルフメディケーションの推進に、より貢献できるものと期待している」とする。