◆今月、医薬基盤研究所に「創薬支援戦略室」が設置され、アカデミア発の創薬をオールジャパンで支える創薬支援ネットワークが本格的に稼働し始めた
◆先日講演した同室長の榑林陽一氏(医薬基盤研理事)によれば、創薬における“死の谷”はアカデミアだけでなく製薬会社でも見られるという。第I相臨床試験に到達するまでに約85%のプロジェクトが中止に追い込まれるのが現状だ
◆第II相臨床試験の失敗率の高さも「アメリカの製薬業界で約10年前から大きな問題になっている。臨床試験に問題があると誤解されているが、半分以上は不適切な創薬標的の設定が原因となっている」とのこと。アメリカではその成功率を向上させるために、創薬標的の正当性を実証する方法について産官学連携の取り組みが進んでいるそうだ
◆アカデミア創薬を成功させるには、創薬研究の早い段階から臨床試験に至るまで幅広い支援が欠かせない。創薬支援戦略室がどこまでその役割を担い、シーズを新薬へと導くことができるのか、注視したい。
アカデミア創薬を成功させるには
2013年05月31日 (金)
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