鳥居薬品は抗HIV薬「スタリビルド配合錠」(一般名:エルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)を14日に発売する。グループ親会社の日本たばこ産業がHIV‐1感染症治療薬として承認を取得し、4月16日付で薬価基準に緊急収載された。
HIV感染症治療は多剤併用療法が標準的だが、治療成功には長期にわたる高いコンプライアンスの維持が課題で、服薬が簡便な新薬が望まれていた。
同剤は日本で初めて他剤と併用することなく1日1回1錠の服薬で治療できる。海外ではギリアド・サイエンシズ社が商業化し、米国で使用されている。
鳥居薬品は4月1日付で組織変更し、それまでプロダクトマネジメント部に設置していたHIV領域担当チームを「HIV感染症領域部」に昇格して、業務体制を強化した。