日本私立薬科大学協会が、全国50大学における今年度の入学状況を調べた結果、入学者数が入学定員を割り込む「定員割れ」が11校に上ることが、14日に開かれた「薬剤師養成問題懇談会」で明らかにされた。
調査によると、全国50大学の6年制と4年制を合わせた入学定員は1万1094人で、それに対し入学者は1万1694人と、倍率にして1.05倍という結果だった。入学者数が定員数を割った大学(1倍以下)も11大学に上っている。その一方で、1.5倍を超えた大学も、摂南大学(1・65倍)、新潟薬科大学(1・51倍)の2校あった。
6年制と4年制の別でみると(北里大学と大阪薬科大学を除く48校)、6年制では入学定員1万0064人に対して入学者は1万0646人、4年制では入学定員420人に対して入学者数は458人だった。
私立薬大協の高柳元明会長は、「今年新設された5校でも、2校が定員割れだったという話しを聞いている。私立薬科大の5校に1校以上が定員割れという厳しい状況にある」と話した。