疾病啓発活動を多角的に実施
メルクセローノのパリス・パナヨトプロス社長は21日、事業戦略説明会で、新たな経営戦略として、▽癌領域で国内上位10位以内にランクイン▽不妊治療領域の1位を揺るぎないものにする――をビジョンに掲げ、短期的には癌領域の「アービタックス」、不妊治療領域の「ゴナールエフ」、内分泌代謝領域の「サイゼンリキッド」の三つを柱に、医療従事者への各種プロモーション活動などに取り組んでいく。
アービタックスに関しては、これまでのような大幅な売上増は見込めないものの、KRAS野生型切除不能大腸癌の1次治療薬としての承認、頭頸部癌の追加適応などを背景に、大腸癌疾病啓発キャンペーンとして市民公開講座の定期的実施や、一般向け冊子の配布などを行う。頭頸部癌については、専門医に向けて今月から8月にかけて計6回、ウェブセミナーを開催する。また、主要学会への参画や専門家に対する全国講演会の実施などの学術活動強化、MRの資質向上なども図っていく。
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