◆製薬業界のトップから「中堅企業らしく」という言葉が聞かれるようになった。売上規模が400億~1000億円程度の国内製薬企業は10社以上を数える。大手ほどの経営資源はなくとも、「小回りがきく」「意志決定が速い」などの良さはある
◆昨年度決算を見ると、中堅企業の堅調が目立つ。日本製薬工業協会加盟社では大手15社平均が減収減益と苦しむ一方、下位11社平均は増収増益となった。グローバル化の時代にあって国内を主戦場に、特許が切れても主力品が売れ続ける
◆そんな中、ゼリア新薬のように海外企業を買収し、グローバル展開する企業もある。主力の潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」を筆頭に海外売上高が拡大しており、買収効果も実を結びつつある。目指す先は、消化器領域のスペシャリティファーマである
◆長期収載品の多い中堅企業全体を見れば、規模追求の「攻め」よりも、むしろ利益重視の「守り」の経営が目立つ。ナンバー1ではなく、オンリー1になるために、今後どのような積極策を打ち出していくか注目だ。
「中堅企業らしく」
2013年02月13日 (水)
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