
グラクソ・スミスクライン(GSK)は、日本で初めて医療用成分のセチリジン塩酸塩を配合した、アレルギー専用鼻炎薬「コンタック鼻炎Z」(第1類医薬品)を1日から新発売した。同品は、医療現場でアレルギー性鼻炎などに使用されてきた医療用医薬品の「ジルテック錠10」を一般用にスイッチしたもの。就寝前に1錠服用すれば、翌日の夜まで優れた効果が持続する。コンタックシリーズとして、1日1回の服用薬は同品が初めて。
「コンタック鼻炎Z」は、医療用成分のセチリジン塩酸塩を、医療用と同用量(10mg)配合しており、花粉、ハウスダスト(室内塵)などによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまり等のアレルギー性鼻炎の症状を緩和する。同社では、「花粉などによるアレルギー症状の出始めなど、症状の軽い早い時期からの服用がお勧め」としている。
GSKでは昨年行った生活者アンケートで、花粉によるアレルギー性鼻炎に最も求めることは何かを聞いたところ、「1日中ずっと症状を抑える」との回答が約42%とトップで、次いで「効き目が早い」「効果が高い」が各20%など、花粉症薬に求めることは全体的に“持続性”と“速効性”の高さであることが示されたという。
さらに、花粉症により1日の中で最もつらい時間帯を聞いたところ、「起きてから朝食までの時間」が15%、「朝起きる時間」が11%と、朝が最もつらいと回答した人が全体の4分の1強を占めた。
「コンタック鼻炎Z」は、就寝前に服用し、優れた効果が持続することから、「1日中ずっと症状を抑えたい」というニーズや、朝の時間帯での“モーニングアタック”にも対処でき、1日を通じて快適な生活をサポートする製品であることを、CMや店頭販促を通じてアピールしていく考え。税込み希望小売価格は10錠入り1791円。
コンタックシリーズの鼻炎用薬ブランドは、今回の「コンタック鼻炎Z」が加わったことによって、「コンタック600プラス」「コンタック600プラス小児用」「コンタック鼻炎スプレー〈季節性アレルギー専用〉」「コンタック600ファースト」という五つのラインナップでの展開となり、今シーズンは一層幅広い製品群で、花粉症患者のニーズに対応していく。