武田薬品は11日、2006年度010年度までの5カ年中期経営計画を発表した。「10年後の2015年度自社医療用医薬品売上高2兆円を見通せる研究開発パイプラインを2010年度までに構築する」ことを表明した。日米欧で自立的な販売体制を構築し、持続的な成長ができる「真の世界的製薬企業」を目指す。
中計最終年度の事業目標は、日米欧の事業基盤を強化し、自社医療用薬売上高では1兆4000億円を掲げ、研究開発費は同売上高の20%を目処に投入する方針を示した。1株あたり純利益は年平均7%の伸長を狙う。
同日発表した2006年3月期決算(連結)では、糖尿病治療薬「アクトス」など国際戦略品の伸長、日米欧での増収により、売上高は7・9%増の1兆2122億円、当期純利益は12・9%増の3132億円となった。