味の素製薬とジェネリック医薬品事業を手がける陽進堂は、輸液・透析事業の合弁会社「エイワイファーマ」(仮称)を設立すると発表した。来年7月1日の設立を予定し、資本金は1億円、出資比率は陽進堂が51%、味の素製薬が49%。味の素製薬から輸液・透析事業の分割を受け、合弁会社が国内3工場で輸液・透析関連製品を製造し、陽進堂が販売を行う。売上目標は200億円。味の素製薬は今後、消化器領域への選択と集中、陽進堂は輸液・透析事業を加えることで、事業拡大を図る。
合弁会社の社長には佐藤文正氏(味の素製薬専務取締役執行役員)が就き、取締役として両社から2人ずつ出向する。従業員数は700人を予定するほか、陽進堂主体の効率的な事業運営を行う。味の素製薬から陽進堂に、MRとマーケティング部門の人材が出向する。
両社は、ベーシックドラッグメーカーとGE薬メーカーの連携という新たな枠組みにより、輸液・透析事業で新たなビジネスモデルを構築する。