インドでジェネリック(GE)薬などを扱うザイダスグループは19日、GE薬メーカーの日本ユニバーサル薬品(東京都青梅市、社長・松岡邦衛氏)を買収すると発表した。日本ユニバーサル薬品は大手卸による流通により、大学病院や国立病院を含む全国4000を超える取引先を持つことから、それを利用し、今後ザイダスは製品を投入する。
ザイダスグループは、日本のGE市場の拡大を見込み、昨年9月に日本法人を設立、販売などの提携を探っていた。すでに全株式取得の契約を締結し、27日にも現金で取得する。インドの製薬会社が日本の企業を完全子会社化するのは初めて。
日本ユニバーサル薬品は、日本で最初に細粒剤を開発した会社として知られいる。胃炎や胃潰瘍など消化器領域の製品を得意としている。2006年売上高は1億5400万円で、今後の事業展開での難しい面もあったことから、ザイダスグループに入ることになった。今後、製品増をにらみ、MRの増員も計画する。
- インドのザイダスグループがGE市場に参入
2006年09月06日