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厚生労働省保険局医療課の薬剤管理官に就任した近澤和彦氏は、本紙のインタビューに応じ、「今、本来の機能を果たしていないような薬局が目立つ。もう少し、薬局のあるべき姿を見つめ直すべき」と指摘。「本当に患者さんのため、地道に頑張っている薬局を評価するような調剤報酬のあり方があっていい」と述べ、次期改定で“良い薬局”を手厚く評価する仕組みを導入していく考えを明らかにした。また、薬価制度改革で大きな焦点となる長期収載品のあり方については、「先発品と後発品の価格差は絶対に存在すべき」とした上で、「後発品への切り替えが進むような価格設定はあってもいいのではないか」との考えを示し、後発品の薬価設定見直しを示唆した。
在宅業務は実績に疑問符
近澤氏は、2012年度診療報酬改定で、薬学的管理指導の充実が図られたことについて、「患者さんの体質や薬歴をチェックする薬学的管理は、もう当たり前。これからは残薬の確認が大事。そこで薬剤師がきちんと職能をアピールしてほしい」と薬剤師の役割発揮を求めた。
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