iPS細胞(人工多能性幹細胞)を初めて作製した功績でノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は12日、田中真紀子文部科学大臣を表敬訪問し、これまでの研究費支援に謝意を示した。田中大臣は「人類の幸せにつながる結果を出してくださった」と祝福の言葉を贈った。
この日は、山中教授と京都大学の松本紘総長らが文部科学省を訪れ、ノーベル医学・生理学賞の受賞を報告した。山中氏は「iPS細胞の研究は、2005年ぐらいから進めてきたが、文科省には当時からずっと支援していただいてきた。07年にはヒトの皮膚からiPS細胞を作製でき、11月に報告したにもかかわらず、年度内の予算がついたことに驚いたことを覚えている。昨年の震災後も研究費の支援を継続していただき、そのおかげで私たちの研究はもちろん、日本全体の研究が進み、今回の受賞につながったと心から感謝している」と謝意を述べた。
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