◆宮城県薬剤師会のモバイルファーマシーがついに完成した。同県薬が業者に依頼し、キャンピングカーを調剤用に改良した自力開発車である。既に今月初旬に一部関係者らにお披露目されたが、全国デビューは浜松での日薬学術大会となる
◆震災後の支援活動を通じ、佐々木孝雄同県薬会長は「資材の提供はあったが、調剤設備がなく、交付できなかったことも。二度と悔しい思いはしたくない」との思いで、会員の理解を背景に開発を進めたという
◆佐々木氏らはその目的からして公的資金の導入を求め、関係者一同が奔走したが、「復興支援第一」を理由に、「次代への備え」は“目的外”として予算は下りなかったと、独自開発に至ったもう一つの理由を吐露する
◆所詮、「予算」とはそんなものと言ってしまえばそれまでだが、怯まずに公的な立場を認識し、かつ会員が英断し実行した事実には頭が下がる思いだ。災害支援で思いが込められた「一つの石」の波紋が、いずれ大きな波となり、政府「予算」を突き動かすことを期待したい。
モバイルファーマシーついに完成!
2012年09月24日 (月)
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