宮城県薬剤師会は、東日本大震災後の支援活動を教訓に、次代に向けた災害時支援活動強化策の検討を進めている。その中心となるMobile Pharmacy(MP)がこのほど完成、ナンバープレートも取得した。佐々木孝雄同会会長は「昨年、全国からたくさんの仲間に来ていただき、資材も提供していただいたが、足りないのは調剤設備だった。薬は目の前にあるのに、交付できなかったことが多くあった。二度と悔しい思いはしたくないと自力開発に踏み切った。ただ、あくまでプロトタイプ。全国の皆さんには、われわれの提案を持ち帰り、深化してくれればと思っている」と語る。10月に浜松市で開かれる第45回日本薬剤師会学術大会に、浜松まで運行し、会場で展示する予定だ。
宮城県薬では、先の大震災の経験を踏まえ、ライフライン喪失下の被災地でも、散剤・水剤をはじめ各種医薬品を供給する機動力、電力、調剤用水を有する自立自動型の医薬品供給ユニットとしてMP構築を中心とした災害時の支援活動強化策を検討してきた。
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