中国で下水道から取り出した再生食用油「地溝油」を使ってセフェム系抗生物質の中間原料となる7-アミノセファロスポラン酸(7-ACA)を製造する業者が見つかったのを受け、厚生労働省が日本国内の実態把握に着手した。
同省医薬食品局の関係課は11日付通知で都道府県を通じ、セフェム系抗生物質の国内メーカーに対して1カ月以内をメドに自己点検するよう要請した。地溝油の成分を含む油脂からできた7-ACAを使用していたことが判明した場合には、速やかに品質と安全性を確保するための措置を講じて都道府県へ報告することとした。都道府県は同局監視指導・麻薬対策課へ連絡する。