第27回日本医学会総会 開会式
第27回日本医学会総会(会頭岸本忠三氏)が6日、大阪市の大阪国際会議場で開幕した。「生命と医療の原点」をテーマに掲げ、24年ぶりの大阪開催となった総会では、医学・医療への原点回帰を目指した討論が、8日までの3日間にわたって展開される。
6日に行われた開会式で岸本会頭は、「科学と人間の知識は無限に進歩していくが、人間の知恵はそれに比例して進歩しない。人間の知識と知恵が乖離していくとき、種々の考えなければならない問題が起こり、それは命を扱う科学技術の分野において特に顕著になる。知識と知恵を融合していくために、われわれ命を扱う医学・医療の分野に携わるものは、それぞれの高度の専門分野に精通していることは当然だが、周辺の幅広い知識を持つことも重要なことであり、そこに医学会総会の存在意義もある」とあいさつした。
開かれた医学会総会をコンセプトに、3月31日から開催中の企画展示「いのち・ひと・夢 EXPO20070みんなで考える医学と医療」には、既に20万人の一般市民の来場を得ており、今週末にはさらなる参加者が見込まれそう。