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ジェネリック医薬品データベースを公開‐OCHIS

2007年04月04日 (水)

記者発表する武田裕氏
記者発表する武田裕氏

 大阪ヘルスケアネットワーク普及推進機構(OCHIS)の武田裕理事長(大阪大学医学研究科教授)は大阪市内で会見し、ジェネリック(GE)医薬品のデータベースを公開することを明らかにした。

 OCHISは、GE薬の現時点における問題点を明らかにし、その解決策を討議するため、昨年夏に「ジェネリック医薬品等評価研究会」を設立、3回にわたって検討を重ねてきた。

 その結果、[1]薬剤師を含む医療従事者に対するGE薬の統合されたホームページがない[2]GE薬の評価に関する情報が入手困難である――などが課題として指摘された。その状況を打開するため、GE薬の処方、調剤、購入などに際して、医療提供者が特に必要とするデータと、その評価に関する情報を、ホームページから提供していくことにした。

 武田氏は、「GE薬は期待されているほどには普及していない。要因の一つに医師、薬剤師など医療者への情報提供が遅れていること、評価が公開されていないことが挙げられる」とし、「まずデータベースを構築して公開し、引き続き評価関連項目についても可及的速やかに公開を図る」方針を示した。今月からデータベースの試行が開始される。

 GE薬に関しては、メーカーがホームページで情報公開しているほか、日本ジェネリック研究会や日本薬剤師会が情報を提供しているが、利用が会員に限定されている。そこでOCHISは、広く一般に情報を公開することにした。具体的には後発品メーカーがデータベースに入力し、先発メーカー品についてはOCHISが記入する。また、評価委員会の委員としては、武田氏のほか土屋文人氏(東京医科歯科大学歯学部附属病院)ら6人が就任している。

 メーカー・卸などの入会金は5万円、年会費が10万円だが、会員には評価書き込みが可能、一括ダウンロードが可能などのメリットがある。武田氏は「GE薬を取り巻く環境はデッドロックに乗り上げている。情報の共有化を図り、社会的役割を果たしていきたい。事業の立ち上げにおいては、医薬工業協議会の了解も得ている」と述べている。

 GE薬データベースに関する問い合わせは、OCHIS(TEL06・4790・3325、Eメール:info@ochis-net.jp)まで。



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