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三共と第一製薬の医療用薬事業の統合により、1日に新しい形で「第一三共」がスタートした。同日には、一般用薬など一般向けヘルスケア製品を扱う第一三共ヘルスケアにアステラス製薬から買収したゼファーマを統合した。グループの非医薬事業の売却も終え、新生「第一三共」グループが動き出した。
2日に行われた入社式で庄田隆社長は、第一三共として第一期生となる59人(うちMR30人)の新入社員に向け「企業理念は、革新的医薬品の継続的な創出・提供と、世界中の人々の豊かで健康な生活に貢献することである」と説明し、理念に向かって行動するよう促した。
同社は、成長が見込める欧米市場での事業拡大を推進し、医療用薬事業の2015年の姿として、日米欧で自社開発、販売できる企業を目指す。現在3割強の海外売上高比率を6割以上にまで引き上げ、目標売上高1・5兆円を掲げる。
その姿を達成するための基盤の拡充を09年度までの中期経営計画で行う。そのため、統合シナジーを活用して[1]創薬力の強化とパイプラインの拡充[2]領域別担当MRの導入を伴うMR2300人体制による国内営業体制の構築[3]降圧薬オルメサルタンなど主力品の販拡””などに取り組む。
事業目標は、オルメサルタンを成長戦略品に09年度には海外売上高比率を40%以上に引き上げ、売上高は06年度より約1800億円増の9600億円、営業利益率は25%以上、額にして倍増の2400億円を目指す。
第一三共ヘルスケアは、09年までの中期計画では、MR150人体制で売上高目標580億円、営業利益率10%以上を掲げている。機能性食品など新分野への参入にも取り組む。
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