中国で工業用ゼラチンを医薬品に用いたために安全基準を超えるクロムを含有するゼラチンカプセルが見つかった問題で、中国国家食品薬品監督管理局が製品の抜き取り検査を行ったところ、薬用カプセルで15社、薬用ゼラチンで1社が基準値を超えていることが判明した。
日本では、厚生労働省が4月19日付で国内の製薬企業へ薬用カプセルの自己点検と安全確保を要請していた。しかし、今回の中国当局の検査結果で問題がカプセルにとどまらなくなったため、5月11日付でゼラチンを使用している医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の全体について対応するよう、都道府県を通じて製薬企業らへ求めた。