厚生労働省は3月30日、薬学6年制課程の修了者を対象とした初の薬剤師国家試験の結果を発表した。合格は総数8641人で合格率は88・31%だった。6年制に限ると8182人が合格し、合格率は95・33%となっており、近年の新卒が80%台後半から90%台前半で推移していることを踏まえると、比較的高い水準と言えそうだ。厚労省は「医療現場で薬学教育の成果を存分に発揮されることに期待したい」としている。
国試には1万0644人が出願したが、受験したのは総数9785人で、このうち8583人が6年制だった。
6年制の試験結果を男女別に見ると、男は3432人が受験して3280人が合格、女は5151人が受験して4902人が合格した。合格率は男95・57%、女95・17%となっている。
旧4年制卒を含むその他は、男767人が受験して283人が合格、女435人が受験して176人が合格し、合格率は男36・90%、女40・46%となっている。
なお、今回は不適切問題2問、補正対象問題1問だった。