厚生労働省医政局は20日、「2005年薬事工業生産動態統計年報」の概要を取りまとめ公表した。05年における国内の医薬品生産金額は6兆3907億円で、前年より2696億円、4.4%の増加であった。医療用医薬品は5.5%増加した一方、一般用医薬品は4.0%減少し、生産額全体に占める割合が初めて10%台を割り込んだ。輸出入の状況は、輸出が1.5%減少して1251億円、輸入が9.3%増の1兆4191億円で、医薬品貿易の入超は1兆2940億円に達した。
05年の生産、出荷、輸出入に関する主な統計数字は次の通り。
▽生産金額:総額は6兆3907億円(前年比4.4%増)。内訳は医療用医薬品5兆7413億円(5.5%増)、一般用医薬品6115億円(4.0%減)、配置用家庭薬380億円(14.2%減)。構成比は医療用が89.8%(0.9ポイント増)、一般用が9.6%(0.8ポイント減)、配置用家庭薬が0.6%(0.1ポイント減)となっている。
▽出荷金額:総額は7兆6886億円(1.0%増)。内訳は医療用7兆0214億円(1.0%増)、一般用6285億円(1.0%増)、配置用家庭薬388億円(0.9%減)。
▽輸入金額:総額は1兆4191億円(9.3%増)。医療用は1兆4030億円(11.8%増)と大半を占める。
▽輸出金額:総額は1252億円(1.5%減)で、医療用が1184億円(1.0%減)
医薬品以外の生産金額は、医療機器1兆5724億円(2.5%増)、医薬部外品が7195億円(6.9%減)、衛生材料が596億円(3.3%減)。